Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

あなたが話す日本語は正しいですか?「させていただく」

Moimoi.
どうも、Taichiです。
 
僕の趣味の一つに語学があります。
一口に語学と言っても分野は様々で、国語、英語はもちろん第2外国語、語族グループ区分と各言語の系譜、言語習得のメカニズム、そのメカニズムが幼児と大人でどう違うか、書記体系やスラングの発展過程など、興味の幅は留まるところを知りません。
 
その「言葉好き」が高じて、アルバイトしている塾で国語担当をしていました。
相手が中学生とはいえ、人に教えていると自分の言葉遣いや語彙に否が応でも気を遣います。
そんな中で、巷でよく使われている日本語には間違いが多くあることに気が付きます。
大抵の人はそれが間違っていると気が付かないばかりか、それが正しくてかつ丁寧であるとさえ考えています。
 
今日はその典型的な例の話。
 

 

 

ー「させていただく」って何?

 
このセリフ、みなさん一度は口にしたことありますよね?
これを語尾につけるだけで、なんとなく丁寧な言葉を喋っているように聞こえるものです。しかしそれは雰囲気だけで、正しい敬語を全く使いこなしてはいません。
 
実は「させていただく」をつけると、その動詞に謙譲語の「雰囲気」が付くのです。
「なんだ、いいじゃないか。」と思いましたか?
 
しかしそれは「雰囲気」であって、謙譲語の体裁が整ったかのように見えるだけで、実際は整っていません。(整っていると感じる人も一定数いるからこそこの間違いが蔓延してるわけですが)
確かに正しい敬語をとっさの判断で使い分けることはとても難しいですが、だからといって全ての場合で思考を放棄してなんでもかんでも「させて頂く」を付けているのでは
いつまで経っても正しい言葉は身につきません。
 
 

 ー謙譲語を使おう

 
 別個に謙譲語が存在する動詞に「させていただく」を付けてはいけない。
というルールがあります。例えば「行く」=「伺う」、「見る」=「拝見する」など、尊敬語として扱う時は形が変わる動詞があります。これらを「行かせていただく」や「見させていただく」とするのは典型的な間違いです。だからどんな言葉に謙譲語が存在するかを覚えなければいけません。
 
 
 

ー敬意の方向に気を付けよう

 
敬語には敬意の方向がつきものです。誰に対して敬語を使っているのか、それをはっきりさせずに話していると、変な敬語になってしまいます。
 
敬うべき相手がいないのに謙譲語を使っている例
「部活の部長をさせて頂いている何々です」
「うちのラーメンはカツオから出汁を取らせて頂いてます」(思わず笑ってしまうような例ですが、テレビで見た実例です)
 
このようにへりくだる相手がいない、または必要がないのに謙譲語を使うのは間違っています。その場合敬語としては、聞き手に対して敬意を払っているので、丁寧語を使うのが正しいのです。
 
 

ー本当に必要か立ち止まって考えよう

「メールをお送りいたします」「お手伝いさせていただきます」

これらは最もよく聞く例だと思います。自分がへりくだって丁寧さを出している感じがします。しかしこの場合、本当に必要ですか?

 

「メールを送ります」「お手伝い致します」

こうすると失礼でしょうか。失礼どころか正しく丁寧な表現ですよね。それにすっきりしています。何度もなんども「させて頂く」を繰り返すのは聞こえのいいものではありませんし、語彙の少なさを感じさせます。一つの文章、メールに3つ以上「させて頂く」が入っていたら、もう一度見直して本当に必要かどうかチェックしたほうがいいでしょう。

 
 
正しく美しい日本語を話す方に出会うと、それだけで良い気持ちになりますし、尊敬の念を抱きます。せっかく日本語ネイティブとして生まれたのだから、正しい日本語を話しませんか?
 
 では。