Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

留学したいと思っている人たちへ 留学の始め方

Moi.

どうも、Taichiです。

 

日本人が海外に住む時にホームシックになりがちな原因として

 

「お風呂に入れない」

 

がトップ3に入ると思うんですが、フィンランドに住む人に限っては少ないと思うんですよね。なぜならサウナがあるから。

 

フィンランドの人口よりサウナの数の方が多いんじゃないかと言われるくらいサウナがあるんですが、大抵のアパートには地下や最上階に共有のサウナが付いています。ヘルシンキだと街中にたくさん公衆サウナがあって最近ではおしゃれな雰囲気のものも。

 

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そして僕が住んでいるアパートには部屋の中に専用のサウナがあります。バスルームにシャワー、洗面、トイレ、洗濯機、そしてサウナ。遊びに来た建築の人に

 

「この配置は見たことないわ」

 

と言われました。そらフィンランドにしかないからね。

 

別荘のサウナでない限り(フィンランド人は大抵サマーコテージを持っている)

プライベートなサウナに入るのは高くつくので、この家を借りられて本当に良かったとしみじみ思います。

 

お風呂もそうですが、サウナに入っている間は基本的に何か考えることしかすることがない。ふと、ちょうど一年前トビタテの応募資料を書いていたこと、そして二年前Wood Programに行こうと決意した時のことを思い出しました。

 

何事も思い立ったらすぐやりたがるたちなので、初めに取り掛かったことは「フィンランド語を勉強する」こと。これを未だに続けていることに自分でもびっくりしますが、あの時始めていなかったら留学すら怪しかったと思います。

 

というのも、勉強を進めるうちに使い始めたアプリの中に「Hellotalk」というのがあって、いわゆる語学交換というやつ。僕の場合だと「フィンランド語勉強したい日本語ネイティブと、日本語勉強したいフィンランド語ネイティブを自動でマッチしてくれる」アプリです。とにかく覚えたばかりのフィンランド語を使いたかった僕は片っ端からフィンランド人にスパムして、勉強を続けました。

 

大抵の人とは挨拶と自己紹介くらいで会話が止まってしまうのですが、フィンランドまで会いに行くほどの友達が数人できて、そのうち2人はその後、僕の人生を大きく変えてくれました。

 

もちろんフィンランド語で会話はまだできないのでずっと英語で彼らとやりとりをしていたのですが、今思うとひどい英語を喋ってたなと思います。でもその劣等感や憂鬱な気持ちよりも何かを伝えたい気持ちの方が優っていたので、その後2年間ほぼ毎日チャットをしていました。

 

留学先に来てから気づいたのですが、多くの留学生は留学先に友達がいない状態でやって来ます。中には英語で会話した経験がほとんどない人もいるかもしれません。たまたま、検索か何かで見つけたアプリを始めたことがきっかけで、僕の留学はハードルがかかとくらいまで下がったんじゃないかと思います。

 

留学は飛行機に乗ってから始まるんじゃないんですよね、いきたいと思った時から始められます。そしてその小さい一歩が、次の一歩を踏み出しやすくして、少しづつ現実味を帯びて、気がついたら現実になってる。

 

今こうしてサウナに入っているのは、夥しいほどの偶然の産物だなぁと思いながら過ごす夜でした。