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Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

軍艦島は何を伝えるか

建築

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

長崎は軍艦島まで行ってきました。
 
佐賀県から車で1時間半、長崎港に到着です。有名なオランダ坂の麓にある軍艦島デジタルミュージアムへいきます。

gdm.nagasaki.jp

 このミュージアム、おまけ程度に考えていたのですがとんでもない。むしろ上陸より価値があるものでした。
しかし乗船時間が迫っていたので50分程度見て乗船受付へ。こっちには人がたくさん…。ウェブ上で予約していたので、スムーズに行きました。予約はすべきです。ミュージアムとセットのものがお得です。
 
その日は海が大シケ、上陸できるかどうかは保証できないと伝えられました。しかしこのために来たのだから、一か八かでも乗るしかない。
 

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酔い止め薬の睡魔と戦いながらお兄さんの話に耳を傾ける。結構な情報量のある話で、飽きずに聞けた。こういう細かいところポイント高かったなぁ軍艦島コンシェルジュ
 

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いよいよ島が見えてくる。先に上陸している船が何艘か周りに居たて、運良く上陸できました。なんでも3回来て3回ともダメだった人もいるとか。それは運悪すぎだろと思いつつ、お兄さんは「今日は正直ダメだと思ってた」と打ち明けていた。ラッキー。
 
上陸ツアーと言いつつも、歩けるのはごくわずかな、新しくコンクリートが打たれている区画のみ。朽ち果てた瓦礫の中を探索できるわけではありませんでした。世界遺産ですから

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予想はしてましたがちょっと残念。一番古い建物は修復が不可能らしく、遺すことも諦めざるを得ないとのことでした。「また来てください、朽ちゆく軍艦島の様子を楽しみましょう」お兄さんの言葉が印象的でした。

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さて、長崎港に戻ると再びミュージアムへ。再入場は無料です。
超大画面のスクリーンで当時の隆盛を伝える映像から始まります。軍艦島に行かなくても十分楽しめるコンテンツが満載でした。軍艦島VRは特にすごかった。これって上陸の価値だいぶ下がるんでは。VR映像では瓦礫の上もスイスイ行きます。
他にも炭鉱の仕事や、当時の生活、歴史、島民の思いなど、2時間じゃ満足できないくらいの内容でした。軍艦島のすべてがこのミュージアムで体験できるといっても過言ではないくらい。
 
 

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何が人を惹きつけるのか。軍艦島は完全なる廃墟です。そこには人の気配が確かに感じられ、決して遠い過去の記憶ではないことを語りかけてきます。当時の最新技術とそれが朽ち果てている様子から、軍艦島というまち、コミュニティ、都市の隆盛と衰退が同時に見て取れる。そんな遺産って他にないと思うんです。これは決して他人事ではない、今お前が住んでいる町が数十年後こうならないという保証がどこにあるだろうか。廃墟の王はそう警告している気がします。
 
たくさんの元島民の方達がミュージアムに当時の写真を寄贈したそうです。楽しかった思い出、島特有の光景、祭り、苦労、そして閉山。いつ町から人間がいなくなり、朽ち果てるかわからない。だからこそ、形じゃなくて人の心に残るような建物を作らなくては。
 
よい収穫がたくさんある旅でした。
 
 
では。