Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

暖かいフィンランド、寒い日本

Moi.

どうも、Taichiです。

 

フィンランドより日本のほうが遥かに寒い。

 

現在留学開始から半年近く経つんですが、フィンランドには泡で出るハンドソープが無いことに気が付きました。僕はハンドソープは絶対泡で出る派だったので、ここまで気が付かなかったのが不思議です。なんで気が付かなかったんでしょう。

 

ソープの泡立ちって水の温度が高いほどいいですよね。フィンランドは蛇口をひねれば1秒で熱湯が出せます。(40~50℃くらいまでかな?)だから泡で出す必要がないのかなーと思いました。これには温熱システムが関係してます。

 

ヘルシンキ市内の90%は温水による熱供給システムが導入されています。発電所やゴミ処理場から出た熱で水を温め、それを市内全域に張り巡らせた管を通し、各建物に供給することで、建物全体を温水で温めています。その管から引いてきた温水が、蛇口からも出る、ということ。

 

そんなの、光熱費や水道代が高くついてしまうじゃないかと、思いましたか?

うちは水道代が一律月13ユーロ(1700円位)。電気代はタダ、ガスは無いので光熱費0円です。0円で暖かいお湯がすぐでる。これは僕の推測ですが、寒さが文字通り命取りになる国です。住宅を温めて暖を取るのにお金がかかるとなると、貧困世帯は凍え死んでしまいます。それ以前に福祉国家としてしられるフィンランドですから(日本よりも手厚い生活保護制度がある)当たり前といえばそうかもしれません。

 

さらにフィンランドの建物は断熱が完璧です。(木造のサマーコテージなどは除きます)二重窓はもちろん、玄関やベランダは二重ドア、窓は木サッシです。(アルミサッシは家を冷やす原因のひとつです。しかし安価なので日本ではよく用いられています)家の中から逃げる全体の熱量を100とすると、40~50は窓から逃げると言われます。窓の断熱をしっかりすることはとても重要なんです。日本の一般的な住宅は安価なアルミサッシ、熱ガバガバの窓に、貧弱な断熱材と、先進国で見て最低レベルの断熱しかありません。建築基準法で定められている最高レベルの窓は、ヨーロッパでは基準を満たさないからと使用が禁止されているなんて話も聞いたことがあります。

こんな話をすると、「断熱をしたら夏暑くてたまんないよ。日本の気候には向いてない」なんてことを言われるのですが、全く逆です。基礎化学の知識で簡単にわかることですが、断熱材というのは熱伝導率の低い材料です。夏は屋内より屋外の気温が高いので、日中屋内の温度が屋外温度に近づいていくわけですが、そこに断熱材があれば屋内温度の上昇を防いでくれるのです。断熱材は「暖かい」のではなく「熱移動を妨げる」

のです。また、家の気密度をあげると「そんな息苦しい家住めない」なんてことを言う人がいます。気密された空間は息苦しいのでしょうか? 大前提として、建物というのは換気されていなければなりません。住宅だと0.5回/h以上の換気が必要と定められています。簡単に言い換えると、2時間に一回、家の中の空気がすべて入れ替わるということです。さらに車の中というのは住宅にくらべて遥かに気密性が高いのですが、息苦しさなんて感じたことないですよね。

 

閑話休題

 

エネルギー使用量があがる冬季は、いろいろなエネルギー源を使用してるのですが、夏季はゴミ処理場から出るエネルギーのみで賄えるなんて話も聞いたことあります。(ドイツだったかもしれない)化石燃料は減らして、バイオマス(木くずやゴミを燃やしてタービンをまわす)や自然エネルギー原子力に移行しようというのがフィンランドのエネルギー政策です。数年前、フィンランド放射性廃棄物最終処理場が完成し、日本の新聞でも取り上げられるほどのニュースになりました。

www.afpbb.com

 

とにかく、このあたりのゴミ処理、温熱供給や断熱のレベルは日本は到底及ばないんですね。僕の部屋は常時23℃が保たれています。外は氷点下ですが。これに慣れてしまったので、日本の家にかえるのが怖い。目下、実家断熱計画を頭のなかで構想中です。部屋のなかに新しい窓と壁を付け加えて、中に断熱材を入れる…どうかな。

 

ハンドソープから両国の熱関係の比較、そんな話でした。

では。

HelsinkiのSEXイベント、HELSEXINKIに行ってきた!!

Moi.

どうも、Taichiです。

 

今日はヘルシンキ市立博物館で開催中のsexイベント、Helsexinkiを見てきました。 

 

残念、全くもって健全な記事です。

タイトルで釣られた方、お疲れ様でした。でも嘘は言ってません、性に関するイベント(展示)です。

 

 

ちなみにHelsinkiには正真正銘のSEXイベントが存在します。

気になる方はsEXHIBITIONでググってください。

 

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ーHELSEXINKIとは

 

入り口にあった展示紹介の文章を要約してみると…

 

性的指向や快楽を追求する権利は誰にでもあって、それは性的にマイノリティな人たちであっても等しく与えられるべきものだ!ヘルシンキはその先頭を行ってるぜ!」

って感じでしょうか。

 

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気になる人は自分で読んで見てください。

 

 

中身はセクシャルマイノリティの人たちのインタビューでした。しかもほとんどがフィンランド語かスウェーデン語。多分そのインタビューの言語をそのままにしてるんだと思うんですけど、英語が結構なかったです。

 

内容はその方達が経験してきた辛いことや、自分の悩みを受け入れてもらえた時の喜び、ヘルシンキがいかにマイノリティにとって住みやすい場所であるか、などなど。

つらつらと読んでいたんですが、ふとあることに気がつきました。

「入ってから今まで、”LGBT”の文字を見てないぞ」

日本ではLGBTに配慮を〜とかLGBTの人たち〜とか、盛んに言われてますよね。

僕はここでも盛んに出てくるものだと思ってました。

 

そこでふと、最初の文章を思い出します。そこにはこう書かれていました。

 

-Sexual rights are for everyone.


-The Helsexinki exhibition focuses on sexual rights.

 

これって、別にLGBT,セクシャルマイノリティの展示ではないんですよね。

あくまで性的な権利(Sexual Rights)は万人が持つべき権利だ、と言いたいわけです。

でもマジョリティはその権利が侵されたことはないので、なんのことやらわからない。

だからマイノリティに話を聞いてみよう。そう解釈しました。

 

LGBTって言葉を使うと便利な反面、複雑でわかりにくい物事を全て4文字に押し込めてしまうことができます。結果、言葉はよく聞くんだけど実態はあまり知らない、ということが起こっています。

 

人間、よくわからないものには恐怖や嫌悪感を抱いてしまうものです。映画「あん」をみれば、差別がどう起こるのかが手に取るようにわかります。

puutaro.hatenablog.com

 

Helsexinkiの目的は、「マイノリティの問題」を「みんなの権利を守る」という話に置き換え、問題をオープンにすることだと思いました。フィンランドらしいというか、日本でセクシャルマイノリティの展示をするとどうなるんでしょうね、どなたかご存知ないですか?

フィン語ばかりで半分くらいはわからなかったのが惜しかったです。日本でもあればいきたいな。

 

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奥の休憩コーナーにこんなものが。

「あなたは自身の性について考えたことがありますか?」

 

…みなさんありますか?

 

その手前にはこの紙とシール

 

 

「あなたの性自認に当てはまる場所にシールを貼ってください」

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ちなみに僕は迷いなく右下に貼ります。でも

『性ってこんなにグラデーションがあるものなのか?」と驚きました。

正直に言って、シールを真ん中あたりや上半分に貼る人の気持ちは、わかりません。

わからないけれども、

 

「シールをどこに貼るべきかわからないような人がいる。本当の位置に貼ることをためらう人、嘘の位置に貼ることを強要されている人がいる。」

 

僕には彼らの気持ちは真に理解できないかもしれないけど、その事実を知ることが大事なんじゃないかと思います。

 

 

ーーーーー以下写真ばっかです。ーーーーーー

 

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奥の休憩コーナーというのはこれ。子供楽しそう。

土曜日ということもあって、子供がたくさんいました。親子で美術館、みなさん行ってますか?

 

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LGBTIQって始めて知りました。

いわゆる性的マイノリティ総称として用いられる表現レズビアン女性同性愛者)、ゲイ男性同性愛者)、バイセクシュアル両性愛者)、トランスジェンダー性的アイデンティティ一致しない者)、インターセックス外性器男女未分化な者)、の頭文字をとった呼称また、LGBTIのいずれにも該当しない特性を持つ者を「Queer」と表現して加えた「LGBTIQ」という呼称が用いられることもある。

LGBTIとは - 新語時事用語辞典 Weblio辞書

 

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 怪しげなベンチにWelcome!と書かれている。

 

 

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おっぱいみたいな檻

 

 

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檻の中にコンドームが置いてありました。

 

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パッケージ良い。使う機会あるといいけど。

フィンランドではコンドーム配布めちゃポピュラーです。

 

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外のベビーカー置き場。ごった返してる。

 

 

 

では。

最近始めたこと

Moi.

どうも、Taichiです。

 

最近いろんなことを始めました。

 

Chrome Cast買ってYouTube見まくってる

 

Chrome Castめちゃ良いです。リビングのテレビにセットしたら、スマホからいつでもYouTubeSpotifyを繋いで好きなものを流せます。ご飯作る時食べる時、ぼーっとしてやる気ないときとか、片手で大画面に好きな動画を映しだせるのは画期的です。これでVirtual YouTuberずっと見てます。

僕、iPhone, iPad, Macbook持ってるんですけど、よく「どう使い分けるの」とか「全部いらないでしょ」とか言われます。「絶対必要か」と言われたらNoです。こういうガジェットとかを買う理由って「何かするハードルを下げる為の投資」だと思ってるんですよね。例えばMacbook開く気力がないけど大きい画面で何かを見たい読みたいとき、iPadは超便利です。逆にiPadiPhoneで長い文章を書くのは辛いですが、Macbookだと気分良くスラスラと書くことができます(ここは好み)

気分が落ち込んでるとき、1日頑張って疲れてるとき、そういうとき何か楽しい動画でも見れば笑って、元気になって、少し気分がよくなる。そうわかっていても、落ち込んでいればいるほど何かをするハードルがめちゃくちゃ高く、結局何もしないまま落ち込んだままで寝てしまうことありますよね。そんなとき「これ買っててよかった」って思いたいじゃないですか。書いてて自分でもよくわからなくなってきたのでやめます。

 

 

 

ー「自分ルール」を始めた

 

あるアプリの名前です。

 これたまたまツイッターで流れてきたんですけど

 

 

過去試して成功した事例があるので、即ダウンロードしました。ちなみに中学の時は勉強時間x0.1時間、ゲームをしていいみたいなルールを作ってたんですけど、貯まった時間が50時間超えたあたりからどうでも良くなって、ずっと勉強してました。

これって「ポイントを貯めること自体を目的化して、諸々のやらなきゃいけないことを『全てポイントの為』にできる」ってことが大事なんですよね。つまりやる気の根源を一本化して思考を楽にする装置、みたいな。「やらなきゃなーでもめんどくさいなー」とか「やれば得られるメリットははっきりしてんだけどどうも体が動かない」みたいな時の初動がすっとできるようになる。そうやってグダグダしてやるかやらなか悩む時って超非生産的だし疲れるじゃないですか。これめちゃおすすめです。僕が何を設定しているかというと

 

 

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まずはめちゃくちゃ単純なとこから。こうやってポイントゲットのハードルをうんと下げておくことで

「今日は何もしてないし、ポイント貯まらなかった。もうやめよう。」

となることを防ごうという寸法です。とりあえずアプリ開かないと、続けないと。

 

 

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次は運動系。ラジオ体操のポイントが異様に高いのは、これさえやれば他の筋トレ項目のハードルが下がるし、体操だけでも毎日続ければ運動不足解消にはなるだろう、と思ったからです。実際ラジオ体操の後最低でも筋トレ2項目はできてるし、我ながら名案だったと思ってます。初めて1週間弱だけど、筋肉痛が取れません。

 

 

 

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とにかく朝が弱いんです。こればっかりは本当に治しかたがわからない。

僕、朝は別人のように機嫌が悪い。目が醒める間際に変な妄想に取り憑かれて1、2時間ベッドの上なんてザラで、そのせいで授業に遅刻します。真剣に医者にかかろうと思ってるんですが、機会がなくてズルズルとしてます。何が原因なのか自分でもわからないのが辛い。ストレスは間違いなく一要因なんですが。

 

お肉食べないは、最近肉食べないことへのモチベーションが下がってるので、Meat Free Mondayみたいに、「今日は1日食べないぞ」って決めた方が楽かなと思ったので。偶然肉食べない日も多いですが。

 

 

他にも色々設定してます。ポイントの付け方は他のタスクと比較して、重要度とかハードルの高さを加味してます。基本方針は「しなかったことは罰さない、やったことに報酬を」です。甘々かもしれませんが、罰があると継続できないかもしれないので、やってません。とにかく継続が何においても大事。1日1ポイントでも、続けることに意味がある。

 

 

 

 

 

ー筋トレ始めた

 

自分ルールを始めると同時に。

ずっとずっとズーーーっっとやりたい、やらなきゃ、やった方がいいって思ってたんです。思ってただけなんです。でもやる気がない、モチベーションが足りない。今1週間は続いてるので、このまま習慣化していきたいです。

 

 

 

ープログラミングの勉強を再開した

 

去年の4月ごろかな、Rubyの勉強を始めていました。ドットインストールとProgateというサイトで学んでます、めちゃおすすめ。

https://dotinstall.com/

https://prog-8.com/

いつでもどこでも出来ることでお金が稼げたら、自由にいろんなことに挑戦できるかなと思って、プログラミング始めたくて、何と無くRubyを選びました。基本のキがわかる程度までは進めたんですが、「お金稼ぎたい」という漠然とした動機しかなかったんで、続きませんでした。そもそもRubyで何ができるのかいまだにわからない。

で、昨年末からのVYoutuberの流行で、僕もどっぷりとハマってしまったんですが、特に「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」ことねこますさんのサクセスストーリーっぷりに当てられてしまいました。

 

やらなければ、始まらない。

 

UnityとVRでかわいくなりたいけど、UnityにはJavaScriptの知識がいるそうで。

ちょうど友達がJavaScriptをおすすめしてきたり、何か学びたい(建築以外で)と思ってたので、ドットインストールのJavaScript編から始めました。

自分じゃない何者かに憧れたり、変身願望って誰にでもありますよね、ありませんか?

技術ってほんとすごいなって思います。そして人の遊びに対する熱意。趣味とか楽しいことに対する熱意が一番パワーあると思います。

はっきりした動機ができたので、これも続けていきたいと思います。

 

 

 

 

ーお絵かき始めた

 

 

絵の練習も始めました。これも同じくズーーーーっとやりたいやらなきゃって思ってました。でもちょっと練習したくらいの絵じゃうまくなるわけないし、そんな下手な絵を見続けてはやる気をなくすというのを繰り返していました。これもモチベーションとハードル下げを自分ルールに任せることで、下手なりに続けようという気持ちになってます。Twitterで別垢作って毎日あげてます。でも知ってる人に到底見せられるもんじゃないので、絶対教えません。

 

 

 

新年だから始めたってわけじゃ必ずしもないんですが、色々と新しいこと始めてます。

正直今の生活で閉塞感感じていて、何もしないまま数ヶ月過ごしてきたので、やりたいことやりたかったことをこの際始めてみようと思った結果です。

ブログももうちょっと気軽に更新しよっかなって思ってるので、また読んでください。

では。

 

 

Moi.

どうも、Taichiです。

 

どれだけ物事がうまくいかなかったとしても

 

失敗続きで何もかも放り投げてしまっても

 

過去に理由をつけることは後からいくらでもできる。

 

だからこの数か月間をなかったことにはしたくない。

 

 

しばらく人生の休暇をとっていました。すべきことは一旦全部ほっぽりだして、自己防衛の為の自堕落を肯定して、好きなことだけやってました。

そのせいで失ったこともあるけど、メンタルは大分回復して、新学期を迎えられそう。

 

もし今留学を終えたとすると、「留学で何を学んだか」と問われると、何もなかったと答えるしかないと思います。当初の目的としては。

建築や林業のことはほとんど学べてません。建築に至っては、学べるスタートラインにも立てていなかった。基礎的なこと、設計やデザインをもっとやってからきていれば、もっと充実してただろうと思う。

というのも、Wood Programの内実は大学院レベルだったんです。授業が始まってからしりました。学部2年生を終えただけの自分にはハードルが高かった。授業もスタジオも。周りは院生や仕事の経験がある人ばかり、ほぼグループワークしかないWPのスタジオでは何もできずわからず、わからないことを聞こうとしてもすべてわからない、わからないことがわからないような状況で、さらに公私ともにいろんなことが相まって精神のHPをゴリゴリと音を立てて削られ、11月ついに学校に行くことをあきらめました。

 

もともと、秋から冬にかけて精神的に落ち込む嫌いがありました。高校の時不登校になったのも、受験勉強の意欲が停滞してくるのも、仲良かった友達を避けて無意識に顔を合わせないよう行動し始めるのも、全部この時期。

元来の性なのか、日照時間やらの環境的な原因なのか、あるいは鬱かなにかの精神病なのか。きっとすっぱり分けることはできなくて、まじりあってるんだろうと思います。

 

でも自分のことを考えて、それに向き合った期間でもありました。

人に言えるような学びはないけれど、自分のことを知る上では貴重な時間だったと思いたい。

 

フィンランドは精神病もごく一般的に受け入れられています。高校や大学には専門のPsycologist、精神学者がいて、だれでも相談できるようになっています。

友達や先生も、その時の僕の状況を話すと、こぞってそのサイコロジストのところへ行ってみるといいよ、とアドバイスをくれました。

学校のカウンセラーに相談しに行ったり、精神科を受診することは日本では敷居が高いと思います。カウンセリングというものを初めて受けて、その重要さを身をもって理解しました。高校の時にこんなのがあれば、もっとましな高校生活を送っていたんじゃないかと。

そして、周りの友人や師、そして家族が、自分の精神安定に大きくかかわっていたことを知りました。

人間だれしも自分を語りたい。自分の話を誰かに聞いてほしい。

母国語と母国の文化から切り離された状況で一番感じたことです。

 

 

と、ここまでは12月中旬までの話。

 

クリスマスが明けたころ、友人が日本から遊びにやってきました。

偶然が重なって、その時期にトビタテの人たちとも会って話をする機会があって、本当に久しぶりに楽しく話をしました。ずっと連絡をしていなかった日本の友達や師とも電話をしたり、失っていたものをすこしずつ取り戻している実感があります。

 

新学期が明日から始まります。

Wood Programには、残念ながら今後かかわることができなくなってしまいました。

とれる授業をこなして、木に触って、なんとかやっていきたいと思います。

お正月がなくて全く新年感がないんですが、気持ちをきりかえて明日から頑張ります

では。

 

留学したいと思っている人たちへ 留学の始め方

Moi.

どうも、Taichiです。

 

日本人が海外に住む時にホームシックになりがちな原因として

 

「お風呂に入れない」

 

がトップ3に入ると思うんですが、フィンランドに住む人に限っては少ないと思うんですよね。なぜならサウナがあるから。

 

フィンランドの人口よりサウナの数の方が多いんじゃないかと言われるくらいサウナがあるんですが、大抵のアパートには地下や最上階に共有のサウナが付いています。ヘルシンキだと街中にたくさん公衆サウナがあって最近ではおしゃれな雰囲気のものも。

 

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そして僕が住んでいるアパートには部屋の中に専用のサウナがあります。バスルームにシャワー、洗面、トイレ、洗濯機、そしてサウナ。遊びに来た建築の人に

 

「この配置は見たことないわ」

 

と言われました。そらフィンランドにしかないからね。

 

別荘のサウナでない限り(フィンランド人は大抵サマーコテージを持っている)

プライベートなサウナに入るのは高くつくので、この家を借りられて本当に良かったとしみじみ思います。

 

お風呂もそうですが、サウナに入っている間は基本的に何か考えることしかすることがない。ふと、ちょうど一年前トビタテの応募資料を書いていたこと、そして二年前Wood Programに行こうと決意した時のことを思い出しました。

 

何事も思い立ったらすぐやりたがるたちなので、初めに取り掛かったことは「フィンランド語を勉強する」こと。これを未だに続けていることに自分でもびっくりしますが、あの時始めていなかったら留学すら怪しかったと思います。

 

というのも、勉強を進めるうちに使い始めたアプリの中に「Hellotalk」というのがあって、いわゆる語学交換というやつ。僕の場合だと「フィンランド語勉強したい日本語ネイティブと、日本語勉強したいフィンランド語ネイティブを自動でマッチしてくれる」アプリです。とにかく覚えたばかりのフィンランド語を使いたかった僕は片っ端からフィンランド人にスパムして、勉強を続けました。

 

大抵の人とは挨拶と自己紹介くらいで会話が止まってしまうのですが、フィンランドまで会いに行くほどの友達が数人できて、そのうち2人はその後、僕の人生を大きく変えてくれました。

 

もちろんフィンランド語で会話はまだできないのでずっと英語で彼らとやりとりをしていたのですが、今思うとひどい英語を喋ってたなと思います。でもその劣等感や憂鬱な気持ちよりも何かを伝えたい気持ちの方が優っていたので、その後2年間ほぼ毎日チャットをしていました。

 

留学先に来てから気づいたのですが、多くの留学生は留学先に友達がいない状態でやって来ます。中には英語で会話した経験がほとんどない人もいるかもしれません。たまたま、検索か何かで見つけたアプリを始めたことがきっかけで、僕の留学はハードルがかかとくらいまで下がったんじゃないかと思います。

 

留学は飛行機に乗ってから始まるんじゃないんですよね、いきたいと思った時から始められます。そしてその小さい一歩が、次の一歩を踏み出しやすくして、少しづつ現実味を帯びて、気がついたら現実になってる。

 

今こうしてサウナに入っているのは、夥しいほどの偶然の産物だなぁと思いながら過ごす夜でした。

 

 

 

 

 

タリン滞在は5日以上をオススメする理由

Moi.
どうも、Taichiです。
 

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エストニアの首都、タリンへ行ってきました。
ヘルシンキからタリンへは、港からフェリーで2時間程度。実はスウェーデンよりも近いお隣の国なのです。そんなタリンへ、ヘルシンキから行く人々の内訳はこちら
 
1.アルコールを買いにいくフィンランド人(70%)
2.物価がビビるほど高いフィンランドから逃げる外国人(20%)
3.観光客(10%)
 なお、パーセンテージは偏見です。
 
そして僕はご多聞にもれず2番です。フィンランドに比べて、エストニアは物価がとても安く、半分とはいかないもののそれくらいの体感はあります。宿泊費に関してはそれが顕著で、ヘルシンキで2泊すると10000円はくだりませんが、エストニアでは8000円で4泊もできました。そんな物価が安いエストニアフィンランド人は「酒が安く買える国」としか見ていません笑
 

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半分ジョークですが、半分は事実です。物価が高い代わりに賃金も高いフィンランドの人々は、エストニアではお金持ち。休暇に空のスーツケース、カバン、車などを持ってエストニアでアルコールをしこたま仕入れ、現地では朝から浴びるように飲み、帰りは大量のアルコールと共に飲みながら帰って行く…というのが典型的なエストニア旅行。
 
そして日本人にとってフィンランドの物価は、信じられない!というほどではないものの、じわじわとHPを削ってきます。そんな心傷を癒すためにエストニアへ逃げるように船に飛び乗る人が結構いるそうな。「エストニア 旅行」で調べると、そんな体験記が山ほど出てきます。
 
とにかく、あまり日本から直接の旅行先としてはメジャーではないかもしれませんが、ヘルシンキで中期滞在する人には強くオススメしたい旅行先です。
 

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エストニアの首都、タリンの歴史を遡ると、中世のハンザ同盟から始まります。最北端の同盟都市として栄えた中心部は、今でも当時の街並みが残っていて、とても美しい。国としては100年と若いのですが、都市としては長い歴史を持っているのが、タリンの魅力の一つです。一昔前までは極貧だった国が今や日本を追い抜こうという勢いにまで達したのは、歴史の重みを感じる街並みと、若さを最大限に活かした柔軟さが鍵だったのかもしれません。

www.from-estonia-with-love.net

こちらのブログについてはいろいろあるのでとやかく言いませんが、この記事は優秀だと思います。

 
 
 
タリンへの旅行は日帰りか、せいぜい1泊2日程度が一般的ですが、僕は5日以上をお勧めします。その理由をざっと挙げてみます。
 
一つ一つ見ていきましょう
 

滞在にコストがあまりかからない

はすでに述べた通り、物価が安いからです。僕は4泊5日で交通費、宿泊費含め約300ユーロ、4万円ほどしか使いませんでした。これでも自炊は一切せず全て外食で済ませ、毎晩ビールを飲んでいます。ヘルシンキで同様の生活をすると…考えただけでも恐ろしい。たちまち破産に追い込まれます。フェリー代は往復40ユーロ。これは朝一番、8時の便を予約したためです。多くの人は酒を飲んでいるので、帰りの便は遅いほど高くなって行くんですね。ヘルシンキでたまたま会ったエストニア人のおじさんによると、エストニア国内でチケットを買うと10ユーロで済むとか…。

 
 
 

旧市街だけでなく新市街や地元のホットなエリアもくまなく楽しめる

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なんと言ってもタリンのメインスポットは中世の面影が色濃く残る旧市街です。地図で示すとこの円になっているエリアですね。

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どのガイドブックにも載っているような「ザ・観光スポット」は一日で十分回れるのですが、それじゃもったいない。道はくねくね、路面は石畳、ちょっとした小道から意外な場所で出たりするこの迷路感を味わうには、ひたすら歩き続けて足で脳に地図を刻みつけるしかありません。
 
建物を見つけ、一本の道がわかり、道同士がどう繋がっているかがわかり始めた時に、頭の中で地図が完成して、旧市街の全貌がようやく見えてきます。人が都市を理解するというのは、こういう過程を経るんですね。細かいピースを一つずつ詰めて行く感じ。帰納的都市観察。ちなみに都市デザインとは、その要素を一つ一つ分解していく演繹的な活動なのです。
 

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古いタリンを知るだけでは十分とは言えません!新市街へも足を伸ばしましょう。(写真奥) 旧市街から東側、こちらは打って変わって日本的な都市のイメージに近い、高層ビルなどが(そこまでじゃないけど)立ち並ぶエリアです。このコントラストがなんとも心くすぐるんですよね。ショッピングモールがわんさかあるので、お買い物(アルコール)はここで済ませましょう。
 

www.gizmodo.jp

エストニアに来てから気づいたのですが、ヘルシンキには高層ビルはありません。同じ古い町並みを残すヘルシンキとタリンですが、その保存の哲学はまるで違うように感じます。何かにつけてヘルシンキとタリンを比較し、思考に耽る日々でした。

 
 

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新旧に留まらないのがタリンの面白いところ!今地元でホットな地区も行って見ましょう。Telliskiviと呼ばれる、旧市街からみて北側、駅の向こうにはかつての工業地区があり、寂れてしまった倉庫などが立ち並んでいます。

 

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建物は古ぼけた石積み、日本でこれが残っていたら保存モノですが…地震がないというのは素晴らしいですね。そしてここは今リノベーションによって生まれ変わりつつあるエリアでもあります。

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倉庫を一部改装し、レストラン、バー、公園、広場など誰でも集える場所ができています。「古いものを生かし、新たな価値へと繋げる」新市街とも旧市街とも異なる第三の価値、それがこのTelliskiviです。ここに来る人たちは多種多様。老若男女、地元の若者も観光客も、お散歩中のワンちゃんとか駆け回る子供たちとそれを見守るおじいちゃんおばあちゃん、それぞれ思い思いに過ごしています。そしていたるところにピンポン台がしれっと置いてあって、みんなストリートピンポンに勤しんでいます。なんとも健全な…。

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この地区は都市再生において重要な示唆を多く含む場所でありました。十分にデザインするわけではなく、ちょっと手を抜いたような、でも人が自然と集まりたくなる仕掛けが散りばめられていて、とても魅力的で価値のあるエリアです。死んだ街、建物を壊すのではなくいかに新しい価値を生み出すかが今日の課題であることはいうまでもありません。Telliskivi、また行きたいなぁ。

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毎日歩くだけでも楽しい

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前述の通り、三つの顔がある町、タリン。4日間歩き続け、歩行距離は合計50kmにもなっていましたが、まだまだ足りない。朝起きて身支度もほどほどに外出し、ひたすら歩いて疲れてはカフェに入り、また歩いて街角で一杯飲んでまた歩く。夏の間は日が長く、21時まで昼間並みの明るさなのでいつまでも歩き続けられます。カフェやバーで飲み食いする分はそんなにかかりませんし、お金がなくても歩くだけで楽しいです。
 
 

Simカードが7日間有効で5GB使える

交通機関乗り放題カードが5日間有効

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インフラ系Tipsですが、エストニアフィンランド同様IT大国、あのSkypeを生み出しただけあって、ネット環境は万全です。R-kioskiという、フィンランドへ来たことのある方ならお馴染みのコンビニがエストニアにもあって、そこでSimカードと交通系カードが手に入ります。SimはTELE2というキャリアが扱っているプリペイドが7日間有効、5GB使えてお値段たったの3.49ユーロ、1GBあたり100円もしません。フィンランドでも携帯の通信量は2000円程度で無制限が当たり前なんですが、日本のインターネット事情はどうなっているんでしょうか…。キャリアから1GB買うと1050円など、こちらでは考えられないほど横暴な値段なんですが…。
 

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交通系カードの方が高いのが驚きですが、こちらのスマートカード(というらしい、初めて知った)は、市内のバス、トラムが乗り放題です。電車は乗れなかったんですが、乗る機会もないと思います。そして乗っても激安です(1.2ユーロ)
このカードはデポジットとして2ユーロ、5日間有効の乗り放題e-チケットをチャージすると6ユーロ、計8ユーロです。このデポジットの返金を受け取るには、帰りがけにR-kioskiに返却すればOK。R-kioskiは港の施設内にもあるので便利です。
 
 
この交通系カードは、正直必要かどうか微妙です。タリンの街は端から端まで歩ききれるほど小さく、バスやトラムを利用しても4駅以上乗ることはありませんでした。港から中心部までも、正直歩いた方が早いです。僕はわざわざ数十分待ってバスに乗った挙句、遠い空港まで飛ばされてしまいました…。歩き疲れて帰るのがめんどくさくなったり、あるいは大きい買い物をする予定のある人は必須かもしれませんが、足腰に自信のある人は6ユーロでビール3杯くらい飲んだ方がいいかもしれません。
 
 
 
 

日光(ビタミンD)をチャージできる

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これ一番大事です。特に今年の夏は7月末になっても肌寒く、日本にいる人たちに「フィンランド、思ったより寒いんだよね」というと「え、もう寒いの?」
 

ちゃうねん!!まだ、寒いの!! 夏はこれから!!

 
ということがしばしば。曇りや雨が多く、晴れても曇りがち、快晴だったのは1ヶ月のうち7日くらいでしょうか。一方タリンはというと、5日中4日が快晴でした。1日は晴れのち曇りのち雨。やはり大陸に属しているから、南から乾いた風がやって来るんでしょう、雲ひとつないことがごく当たり前の晴れ空でした。その上天気が悪くても肌寒いことはほとんどなく、歩いていたら暑くなるくらい十分な気温があります。ヘルシンキビタミンD不足に悩んだら、迷わずフェリーの切符片手に港へ向かいましょう、手遅れになる前に…。
 
 
 
 
以上、タリン滞在は5日以上をオススメする理由でした。
 
旅行前、タリンとヘルシンキ、そこまで大きく違いがあるのかと思っていたのですが、かなり違いがありました。ロシアに占領されていた歴史や、独立の時期など、共通点も多くある両都市ですが、ロシアの影響はタリンの方が濃いです。ロシア風の建物も多いし、ロシア語も英語の次によく見かける。ヘルシンキはどこへ行ってもそう大きな違いはないのですが、タリンは新、旧、工業地帯、郊外と様々な顔がありました。いわゆる都市的な風景も、ハンザ都市の面影も、はたまた旧ソビエトの退廃的な貧しい風景もまだ残っています。街路に対する建物の並び方や、古さ、構造など比較すべき点は様々ですが、一言で言うとタリンの街は面白い! 建物や街の魅力というのは、言葉や写真、映像では絶対に伝えられません。タリンが気になった方は是非、遊びに来てみてください!
では。

フィンランドの"普通の"図書館のレベルがすごすぎる件

Moi.

どうも、Taichiです。

 

現在Jyväskylä(ユバスキュラ)という街で大学のサマースクールに通い、フィンランド語講座を受けています。

jyväskyläはフィンランドのちょうど真ん中にある都市です。

 

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https://en.wikipedia.org/wiki/Demographics_of_Finland

 

真ん中…?

 

(人が住める範囲の)真ん中というか、北半分のラップランドには人があんまり住んでいないので、中央フィンランドというとjyväskyläのあたりを指します。

 

jyväskyläは首都helsinkiから約4時間、学生が多い街として知られています。人口と首都からの距離からして、日本で例えると福岡か広島みたいな街だと思えば想像に難くないと思います。

 

そんな街にある、普通の中央図書館に行ってきました。

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cf/Jyvaskyla_city_library.jpg/1024px-Jyvaskyla_city_library.jpg

 

有名建築家の設計というわけでも、新しい建物というわけでもなく、わざわざ観光に来る人などいないようなごく普通の市民図書館。

そんな、なんの変哲も無いありふれた図書館のレベルに度肝を抜かれました。これがフィンランドクオリティ…。

 

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広々とした吹き抜けと高い天井。撮っている場所は二階で、三階がぐるっと取り囲むようになってます。非常に気持ちがいい、居心地がいい。天井の明るい部分は照明ではなく自然光です。一部がガラス張りになっていて、フロア全体が自然光によって明るく照らされています。

f:id:fact0404:20170721053140j:plainちょっと見にくいけどこんな感じ。そして窓の下に見えるのは蛍光灯。明かりが足りない時はこれが自動で点灯するようになっています。この天窓のおかげで、閉塞感が皆無です。

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三階の廊下には二階が見渡せる席が用意されています。コンセント完備。眺めはいいし太陽光が燦々と降り注ぐ。いつまでもいられそうでした。

 

僕が図書館で重視するのは、本棚の近くにどれだけ椅子が用意されているか、です。目的の本だけを借りて帰るだけなら椅子は必要ないんですが、読みたい本の隣にある本とか、通りすがりに気になった本とか、ただただブラブラして偶然目にした本とかを手にとってすぐ座って読めるかどうかってすごく大事だと思うんですよね。それこそが図書館の醍醐味だと思います。

 

この、フィンランドの、普通の図書館は完璧でした。

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本棚迷路のどんつきに椅子 ハイサイドライトが眩しい

 

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パーテーションと机と椅子

 

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三方囲まれた椅子とそれにくっつく机と椅子

 

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三方囲まれた机は半パーソナルスペース その裏にはラウンジのような場所

 

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ここはアクリル壁で他とは仕切られていて、少し落ち着いた場所、ペンダントライト

 

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Reading Stopというスペース ちょっと立ち止まって、本でも読んで行って!と言わんばかり

 

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集中したいときは個室へ

 

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すごい角度の座面の椅子 

 

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でも座ってみるととっても落ち着く

 

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ソファでくつろいで、本でも映画でもお好きなように

 

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テーブル付きの椅子

 

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新聞の電子版が読めるiPadが備えつき

 

 

すでにお気づきかもしれませんが、椅子が多様すぎる。何種類あんねん。

そして各椅子の質が高い。安物の椅子なんかありませんでした。どれもこれも座る人のことを考えて設計されているような、座りごこちの良いものばかり。

 

これも僕が居心地の良いと思うポイントなんですが、「様々な種類の場所がある」ことはとっても豊かな気分にさせてくれます。

 

天井の高さ、明るさ、椅子の座面の硬さ、背もたれや肘掛の有無、机の高さ大きさ、自分で自由に好きな場所を選べます。その日の気分で、一番心地よいと思う場所を。

画一的な椅子と机がずらっと並ぶような図書館では決して味わうことのできない気分です。

 

椅子と机は図書館にとって本と同じくらい重要なんですね。僕はそう思います。

 

 

肝心の本はどうかというと、これも素晴らしい。日本でもそうですが、本の在り処が検索一発でわかるような現代の図書館において必要なのは、わかりやすい並び順よりも「いかに本との出会いを増やすか」です。それも意外な本との出会いを。

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例えば先のReading Stopは階段を上がったすぐの場所にありました。本は表紙が見えるように並べてあるので、背表紙だけを眺めるよりも中身がイメージしやすいし、手に取る確率も高くなるかもしれません。

 

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本棚の端には別の本棚が

 

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右手、中古CDを漁るかのように本を探す 左手はDVDです

 

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テーマに沿って集められた本 「様々な性別」

 

 

本読みたくなりませんか?こんな空間。

僕は片っ端から気づいたら手にとって

 

「…フィンランド語読めないんだった」

 

と思っては棚に戻し、また手に取り、気がついたら数時間過ごしていました。恐ろしや。

 

児童コーナーも紹介したかったんですがあいにく写真を撮り忘れてしまって。

でも、こんな環境で育ったら誰でも自然に本を読むようになると思うんです。事実フィンランド人は読書が好きです。一年間に人口の約4倍の本が売れているんです。

 

人口約540万人のフィンランドでいま、毎年2000万冊を超える本が売れている。子どもも含めて数えれば、一人あたりの年間平均購買数は約4冊。

      読書を愛するフィンランド人 - フィンランド大使館・東京 : 最新ニュース : お知らせ

 

 

 

「本が読める」ということは、何か困ったことがあった時に自力で解決することができるようになるということです。何かのマニュアルでもいいし、辞書とか、あるいは考えに行き詰まったり、恋愛の悩みなんかも解決できるかもしれません。自分で調べて、自分で解決することができるようになる。

残念ながらこの世には本が読めない人がいます。識字率や教育の話ではなく、頭の中に「本を読む」という選択肢がない人です。2年間ほど中学生に国語を教えていたのですが、彼らを見ていて痛烈に感じたことは

「この子たち本が読めないまま大人になったら、その頃には仕事なんかないんじゃないか」

機械ができる仕事は機械にやらせる。その守備範囲が日を追うごとに広がっている世の中で、未だに機械が苦手としていることは「文章を読み意味を理解すること」

何かの問題を解決するために書をあたり策を練ることは、未だ人間にしかできません。読解力をつけなければ、本を読めなければ、仕事は機械に取って替えられます。

いかに子供達に書に親しんでもらうかは、これは先進国の教育で重要な課題だと思います。そのためにはムチではなくアメが必要なのです。楽しいから読む。面白いから読む。そんな体験を子供の時から持つことが大事ではないでしょうか。

 

 

閑話休題

 

フィンランドの普通の図書館のレベルが、これです。羨ましいどころじゃない…。今回は割愛しますが、デザインやディテールも優れていました。普通の図書館なのに…。

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ただ「中央図書館」と書いてあるだけなのに、なんでこんなかっこいいんだ…。

 

 

Helsinkiに行くと、もっともっと楽しい図書館がたくさんあります。それはまた今度。

 

では。