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Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

建築と林業で花粉症が治るワケ

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

花粉症の方に朗報です。僕は花粉症をこの世からなくすことができます。

 

世の中には花粉症に対する治療法が数多くありますが、どれも対処療法かあるいは発症してからの治療です。もちろん年々進歩しているのですが、もっと根本的な解決をしよう!!というのが僕の主張です。その仕組みを説明します。

 

そもそもなぜ花粉症という病気が存在するのか。日本の花粉症といえば80%以上がスギ花粉症です。原因は日本の山に高密度に植えられたスギの木。スギ花粉の量が、自然が処理できる量をはるかに超えてしまっているため、都市部まで大量の花粉が飛び散り、一人一人の許容量を超えてしまった結果花粉症が発症するのです。

 

ではなぜ日本の山には、そんなたくさんのスギの木が植わっているのか。

戦後の日本は住宅難に見舞われていました。人口が爆発的に増えていく中、イケイケどんどんで新築住宅も増えました。これから木がもっと必要になるだろうと見越した人たちは人工林を増やし、スギの木を大量に植えていきました。

しかし木はそんなに早く育つものではありません。林業とは途方もなく長いスパンで考えなければいけないものです。その間に住宅の数は飽和状態となり、木の需要は減っていきました。スギの木の適切な伐採時期は樹齢50年か60年前後なので、戦後にたくさん植えられたスギの木は伐採適齢期に迫っています。しかしその大量のスギが切られていない為に花粉が飛び散っているのです。

 

「なんだ、じゃあ木を切ってもっと使えば済む話じゃないか」

いえ、そんな簡単な話ではないのです。

木が切られずに放置されているのにはいくつかの原因があります。

 

1. 新築着工数が減って木材需要が落ちた。

2. 安い外国産材に押され、高い国産材は価格競争に敗れた。

3. 木を切っても売れない状況は多くの山守たちを廃業に追い込んだ。

*山守とは山の手入れを生業とする人たち

 

高いと売れない、売れないと切らない

切らないと山は不健康になり、健全な植林サイクル、生態系、土壌を守れなくなっていくのです。その結果が豪雨による土砂崩れであり、熊や猪の被害であり、そして花粉症なのです。

 

この「国産材が売れない」状況を解決するために、僕は留学します。

具体的には

”日本の山の現状をより多くの人に知ってもらう”

”子供達の為の木や山の教育、「木育」を広める”

”建築と林業が一体となって、山にお金を還元できる仕組みを作る” 

 

木のこと山のことを知らなければ、山の問題を理解することはできません。

まずはみんながこの問題を「自分ごと」と捉えることが重要です。

 

フィンランドでは誰もかれも夏になると森へ出かけ、ベリーやキノコを抱えきれないほど摘みます。「森のおかげで私たちの生活が豊かになっている。」その事実を知っているからこそ、彼らは森を大切にし、敬い、時には怖れています。そしてそれは都市と森の物理的、精神的近さに現れています。

 

日本の国土は68%が森林です。いやでも都市と山との距離は近くなるのですが、我々は山を意識することはあまりありません。それが精神的距離の遠さ、です。多くの人は私たちの生活が山によって支えられていることを知りません。綺麗な空気、美味しい野菜や魚、豊かな植生や動物たち、美しい街並み、全て山からの恩恵によって成り立っています。そういった山に関する基本的知識を教え、木をもっと身近に感じてもらう。それが木育です。

 

そして建築と林業の問題。現在建築業と林業は全く別の世界にあり、連携が取れていません。建築家は価格やデザインで材料を決め、山のことは考えず、林業家は逆に建築家が何を求めているのかを知りません。正しい森林に対する理解を持った建築家が必要です。そしていかに山にお金を還元するか、その意識を持って設計をすることが重要です。価格だけを見ていては山は衰退する一方です。

 

国内の木材利用は70%を外国産材がまかなっています。国産材率をを100%以上に押し上げ、外国に日本の強く美しい木材を輸出できるようになれば、日本の山はかつての健全さ、美しさ、多様さを取り戻し、花粉症は見事この世から消えて無くなるでしょう。

 

では。