Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

NIPPON COLOR - 日本の伝統色見本帳

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

日本の中華料理屋で焼き餃子や天津飯を作る中国人料理人の気持ちに思いを馳せる今日この頃。カリフォルニアロール巻いてる寿司職人とのシンパシー。

 

素敵な色見本帳を紹介します。

nipponcolors.com

 

日本の伝統的な色を名前付きで紹介しています。カラーコードやCMYK, RGBも併記。

名前を見てるだけでも楽しいです。

やはり日本の色は植物の名前を冠するものばかり。お気に入りはからし色。

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左に色一覧表、右に詳細が出ます。色を選択した時のモーションがうつくしい。

 

マンセルモードは鑑賞に最適。画面に映し出すだけでほらオシャレ。

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色相環が飛び回ります。

 

デザインや建築の人は色見本帳にお世話になることが多いですよね。

こんな色たちなら調べるのも楽しくなりそう。

 

では。

トビタテ留学 二次審査:面接とグループワーク

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

書類審査を無事合格したあなたはいよいよ二次審査の準備に取り掛かることでしょう。

二次審査は面接とグループワークから成ります。

 

面接は面接官と一対一で行います。時間は20分。十数人一斉に行われ、場所は大きい部屋に仕切りがあるだけでした。(名古屋会場)

 

面接が終わると生き継ぐ暇もなくグループワークが始まります。

グループワークは6人1グループで行い、面接官は一人です。

 

二次審査が終わった直後に書いた覚え書きがあるので、以下に記します。

臨場感を味わってください。笑

 

 

 

 

面接時間になったら事前に伝えられていた番号のブースへ。面接官は一人で、いきなり話しかけられた。一応司会者のような人は居て、開始終了の合図をするが面接官曰くあまり関係ないとのこと。「面接官」とだけ書かれたネームプレートを首からぶら下げていて、個人的なことはおろか名前も言わなかった。一次審査の書類は精査しているようだった。まずは準備してきた計画のプレゼンをするように促される。

 

予想していたより面接官との間が近く(机を一つ挟むだけ)用意してきたA2の紙芝居は大きすぎたとその場で反省した。プレゼンは台本まで用意して喋ることを限定したが、途中で面接官が口を挟んでくるので(当たり前)、慌てずに、普通に会話する。カンペを用意することは悪いことではないらしい(一言断りは入れた)

 

一通り説明が終わると、計画内容に対して具体的な質問をされる。ここは人によって質問が違うので、先生や友人と練習をして、何を聞かれても答えられるように自分の意見や考えを整理しておく。面接官自身の知識や立場に左右されないような配慮が多くみられた。こちらが「~をご存知ですか」と問いかけても答えはすべて「No」だった。

 

「なぜ他ではなくトビタテなのか」「トビタテに感じるメリットは」という質問は必ずされる。準備しておくこと。トビタテはかなり「学生同士の交流」を促してくるので、そこを強調すればいいと思う。

ちなみに僕は

「建築家という仕事は交差点のように様々な分野が交わる仕事で、学校では出会えないような幅広い分野の熱意を持った人たちと交流して意見を交わせることは将来仕事をする上でこれ以上無いメリット」

と答えた、参考までに。

 

その後は留学計画の可能性(受入先機関の試験がまだなので、自信はあるか)、将来のビジョンに対して必要性や実現可能性などを聞かれた。

 

最後に「もし今回落ちても気を落とさずにがんばってください」的なことを言われてびっくりしたので、びっくりしないでください。

 

 プレゼンテーション

 

A2の画用紙にA3の紙を2枚ずつ貼り付けて紙芝居を作った。計8枚。グループワークでも受験者と面接官の距離は近かったので(長テーブル2つと面接官用の机) A2は大きすぎた。ただしインパクトがあるのでもしかしたら良かったかもしれない。文字をたくさん載せるのは嫌だったので、画像をたくさん見せた。これもインパクトが大きかったよう。他の人はA4サイズの普通紙、ラミネート紙、スケッチブックに写真を貼り付ける、など様々だった。

 

プレゼン内容は個人面接と全く同じ。面接官は違ったので問題なかった。二次審査は人となりを見るためのものなので、かなり自分に寄せたプレゼンにするべき。(ある人は自分の研究内容だけのプレゼンで、そのあと面接官にツッコまれていた) ここではタイムキーピングが厳格なので注意。

 

プレゼン→面接官から質問を4人分繰り返したあと受験者同士の質問タイム。人の話をよく聞いておくように。日頃からどれだけ多様な話題に関心を持っているかが、ここで活きると思う。分野が本当に幅広いので。

 

  • ディスカッションの内容

 

まずはそれぞれの留学計画に対して1.すごいと思ったこと 2.独自性があると思った点 3.疑問点 を言い合う。自分の意見を交えながら話すこと。

その後留学をより良くするために大切なことを話し合って、と言われる。この間数十分面接官は全く喋らず。

 

ここでの反省は後に面接官に「留学を良くするためには、どんな留学が悪い留学なのかを知らなければいけない。君たちにはその視点が抜けていた」と言われてしまったこと。

 

このグループにはそんなに派手な人はおらず、協力しあって話し合いができたと思う。他のグループからは笑い声や歓声が聞こえてくることも。

 

担当だった面接官の個人的な質問だったと思うが、全員に「学問とは学びと問いが対になってるものです。あなたにとって最大の問いとはなんですか」と聞かれた。難しい質問なのでみんなもあまり答えられず。

僕は「建築が人の幸福にどれくらい寄与できるか、ということです」と答えた。なかなか良かったんじゃないかと思う。他の人は自分の中に答えを求めていた。

 

そうしているうちにあっという間に全行程が終了した。

 

 

 

とにかく大事なことは、自分が何を考えているのか、どうなりたいのか、何をしたいのかを自分の言葉で説明できること。その為にはできるかぎり色んな人と事前に会話をしてそれを明確にしておくことだと思う。人との会話でしかわからない自分自信のことというのはたくさんある。

 

名古屋は地下鉄がややこしいので時間には十分余裕を持っていたほうがいい(東京も同じか)

 

面接官が言ったことが聞き取れなかった時は素直に聞き返したほうがいい。会場は結構騒がしいので。グループワークで取り残されたら一巻の終わり。

 

審査終了後は懇親会があるので、自分のfacebookLINEをスムーズに伝えられるように準備しておくといい。QRコードなど。

 

好きなことをやり抜く熱意さえあれば受かると思います。がんばってください。

 

 

大学から要請された二次審査アンケートで、過去の学生の書いたものを次回のトビタテ応募者の参考にする制度だ。

私もすべて読んだが、ここまで書いている人はいなかった。

もっと私の大学からトビタテに応募してくれたらいいんだけど…。

 

二次審査の準備で不安や悩みがある人は気軽にコメントください。

できる範囲で手助けしたいと思っています。

 

では。

 

 

 

Ladies Be Open-日本とフィンランドの性教育

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

The Huffington Postが新しいプロジェクトを立ち上げたそうです。

projects.huffingtonpost.jp

 

女性の体のことについてもっと話そうという趣旨です。

 

顔や体つき、胸のことはおおっぴらに、時に無神経に、男性は話をしますよね。

でも世の男性は本当の女性の体のことをどれくらい知っているんでしょうか。

 

こういう広告が電車の中で目に飛び込んできました。

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これを見て「生理、確か学校で習った記憶がある」となった人、要注意です。

 

しかし何故「女性には生理がある」ことが男性に意識されないのか。

それは誰もがタブー視する風潮があるから。

女性が自ら話しやすいように。そして男性がもっとよく理解できるように、様々な取り組みが始まっています。

 

僕ら大人が意識を変えなくてはならないと同時に、性教育も変えていかなければなりません。

 

www.huffingtonpost.jp

 

「性知識のない子供の話」を読んでいると閉口するものばかりです。

なぜ学校でもっと時間をかけてそういう話をしないのか。

僕は「冷やかす子供」と「恥ずかしがる大人」が原因ではないかと思っています。

性をもっと当たり前のこととして捉えなければいけない。


 

フィンランドでは7年生(中1にあたる)で性に関する知識を叩き込まれます。

中学生にもなればクラスの数人はセックスを経験するだろうということは、誰しもが分かっていることですよね。しかし「まだ早い」だとか「不適切だ」なんて言って教育をしないことは、現実を直視していない。つまりその子供たちを見殺しにしていることだと思いませんか。

 

正しい性知識を持ったフィンランドの人たちは性に関して非常にオープンです。

そうして育った大人たちだからこそ、次の子供たちにちゃんとした性知識を持って貰おうという活動をします。

 

そうは言っても事故は起こるし、望まない妊娠がなくなるわけではありません。

人工中絶に関しては(宗教的なことは除いて)色々な意見があります。

 

フィンランドではそれは全く悪いことではなく、むしろその女性の人生が望まない妊娠で狂ってしまうことのほうがよっぽど問題だという考え方があります。

しかも中絶費用はタダ。貧困や無知で泣く泣く子供を産まざるを得ないということはありません。

 

すべてを見習うことは不可能だし、そういう極端な論理は大抵うまくいかないものですが、日本の性に対する意識と教育は直ちに改善しなければいけない問題です。

 

今回は「女性の体と性教育」というテーマでしたが、いずれ書きたいと思っているものに「性病検査の必要性」「性差と平等(Gender Equality)」「産婦人科助産院」などなどがあります。

 

性に対してまっすぐ向き合う姿勢、あなたは持ってますか?

 

では。

 

軍艦島は何を伝えるか

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

長崎は軍艦島まで行ってきました。
 
佐賀県から車で1時間半、長崎港に到着です。有名なオランダ坂の麓にある軍艦島デジタルミュージアムへいきます。

gdm.nagasaki.jp

 このミュージアム、おまけ程度に考えていたのですがとんでもない。むしろ上陸より価値があるものでした。
しかし乗船時間が迫っていたので50分程度見て乗船受付へ。こっちには人がたくさん…。ウェブ上で予約していたので、スムーズに行きました。予約はすべきです。ミュージアムとセットのものがお得です。
 
その日は海が大シケ、上陸できるかどうかは保証できないと伝えられました。しかしこのために来たのだから、一か八かでも乗るしかない。
 

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酔い止め薬の睡魔と戦いながらお兄さんの話に耳を傾ける。結構な情報量のある話で、飽きずに聞けた。こういう細かいところポイント高かったなぁ軍艦島コンシェルジュ
 

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いよいよ島が見えてくる。先に上陸している船が何艘か周りに居たて、運良く上陸できました。なんでも3回来て3回ともダメだった人もいるとか。それは運悪すぎだろと思いつつ、お兄さんは「今日は正直ダメだと思ってた」と打ち明けていた。ラッキー。
 
上陸ツアーと言いつつも、歩けるのはごくわずかな、新しくコンクリートが打たれている区画のみ。朽ち果てた瓦礫の中を探索できるわけではありませんでした。世界遺産ですから

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予想はしてましたがちょっと残念。一番古い建物は修復が不可能らしく、遺すことも諦めざるを得ないとのことでした。「また来てください、朽ちゆく軍艦島の様子を楽しみましょう」お兄さんの言葉が印象的でした。

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さて、長崎港に戻ると再びミュージアムへ。再入場は無料です。
超大画面のスクリーンで当時の隆盛を伝える映像から始まります。軍艦島に行かなくても十分楽しめるコンテンツが満載でした。軍艦島VRは特にすごかった。これって上陸の価値だいぶ下がるんでは。VR映像では瓦礫の上もスイスイ行きます。
他にも炭鉱の仕事や、当時の生活、歴史、島民の思いなど、2時間じゃ満足できないくらいの内容でした。軍艦島のすべてがこのミュージアムで体験できるといっても過言ではないくらい。
 
 

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何が人を惹きつけるのか。軍艦島は完全なる廃墟です。そこには人の気配が確かに感じられ、決して遠い過去の記憶ではないことを語りかけてきます。当時の最新技術とそれが朽ち果てている様子から、軍艦島というまち、コミュニティ、都市の隆盛と衰退が同時に見て取れる。そんな遺産って他にないと思うんです。これは決して他人事ではない、今お前が住んでいる町が数十年後こうならないという保証がどこにあるだろうか。廃墟の王はそう警告している気がします。
 
たくさんの元島民の方達がミュージアムに当時の写真を寄贈したそうです。楽しかった思い出、島特有の光景、祭り、苦労、そして閉山。いつ町から人間がいなくなり、朽ち果てるかわからない。だからこそ、形じゃなくて人の心に残るような建物を作らなくては。
 
よい収穫がたくさんある旅でした。
 
 
では。
 

無印のテーブル

Moimoi.
どうも、Taichiです。
 
初めて木について書きます。
 
 
 

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無印でこんなテーブルを見つけました。

 

これ、中が空洞になってるんですけどなぜこんな風になっているのでしょうか。わかりますか?

 

 

木という材料はすべて丸太からできます。当たり前ですよね。

ではここから水平垂直まっすぐな材料を取ろうと思ったら、どうなるでしょう。
 

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どうしても周縁部に半端な部分が出てきてしまいます。これらは通常処分するしかないのですが、それではもう一度例の机を見てみましょう。
 
 
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そうです、この不思議な菱形の空洞は意図して開けたものではなく、木の年輪に沿ってできた物だったのです。そしてこちらの四角の溝ですが、木は外側のほうがより反りやすいという性質があるため、ここに溝を作ることで反りを防ぐことができるんですね。
何気ない木のテーブルですが、ここには無印の森林に対するする配慮が、そしてそれをデザインに落とし込んだ工夫が見られます。
 
 
樹木は数十年かけてやっと材料として使えるものになります。そんな木材を余すことなく、そして長く使い続けることは必要不可欠なんですね。
 
最近無印に遊びに行くことが増えたのですが、また少し好きになってしまいました。
では。

あなたが話す日本語は正しいですか?「させていただく」

Moimoi.
どうも、Taichiです。
 
僕の趣味の一つに語学があります。
一口に語学と言っても分野は様々で、国語、英語はもちろん第2外国語、語族グループ区分と各言語の系譜、言語習得のメカニズム、そのメカニズムが幼児と大人でどう違うか、書記体系やスラングの発展過程など、興味の幅は留まるところを知りません。
 
その「言葉好き」が高じて、アルバイトしている塾で国語担当をしていました。
相手が中学生とはいえ、人に教えていると自分の言葉遣いや語彙に否が応でも気を遣います。
そんな中で、巷でよく使われている日本語には間違いが多くあることに気が付きます。
大抵の人はそれが間違っていると気が付かないばかりか、それが正しくてかつ丁寧であるとさえ考えています。
 
今日はその典型的な例の話。
 

 

 

ー「させていただく」って何?

 
このセリフ、みなさん一度は口にしたことありますよね?
これを語尾につけるだけで、なんとなく丁寧な言葉を喋っているように聞こえるものです。しかしそれは雰囲気だけで、正しい敬語を全く使いこなしてはいません。
 
実は「させていただく」をつけると、その動詞に謙譲語の「雰囲気」が付くのです。
「なんだ、いいじゃないか。」と思いましたか?
 
しかしそれは「雰囲気」であって、謙譲語の体裁が整ったかのように見えるだけで、実際は整っていません。(整っていると感じる人も一定数いるからこそこの間違いが蔓延してるわけですが)
確かに正しい敬語をとっさの判断で使い分けることはとても難しいですが、だからといって全ての場合で思考を放棄してなんでもかんでも「させて頂く」を付けているのでは
いつまで経っても正しい言葉は身につきません。
 
 

 ー謙譲語を使おう

 
 別個に謙譲語が存在する動詞に「させていただく」を付けてはいけない。
というルールがあります。例えば「行く」=「伺う」、「見る」=「拝見する」など、尊敬語として扱う時は形が変わる動詞があります。これらを「行かせていただく」や「見させていただく」とするのは典型的な間違いです。だからどんな言葉に謙譲語が存在するかを覚えなければいけません。
 
 
 

ー敬意の方向に気を付けよう

 
敬語には敬意の方向がつきものです。誰に対して敬語を使っているのか、それをはっきりさせずに話していると、変な敬語になってしまいます。
 
敬うべき相手がいないのに謙譲語を使っている例
「部活の部長をさせて頂いている何々です」
「うちのラーメンはカツオから出汁を取らせて頂いてます」(思わず笑ってしまうような例ですが、テレビで見た実例です)
 
このようにへりくだる相手がいない、または必要がないのに謙譲語を使うのは間違っています。その場合敬語としては、聞き手に対して敬意を払っているので、丁寧語を使うのが正しいのです。
 
 

ー本当に必要か立ち止まって考えよう

「メールをお送らせていただきます」「お手伝いさせていただきます」

これらは最もよく聞く例だと思います。自分がへりくだって丁寧さを出している感じがします。しかしこの場合、本当に必要ですか?

 

「メールをお送りいたします」「お手伝い致します」

こうすると失礼でしょうか。失礼どころか正しく丁寧な表現ですよね。それにすっきりしています。何度もなんども「させて頂く」を繰り返すのは聞こえのいいものではありませんし、語彙の少なさを感じさせます。一つの文章、メールに3つ以上「させて頂く」が入っていたら、もう一度見直して本当に必要かどうかチェックしたほうがいいでしょう。

 
 
正しく美しい日本語を話す方に出会うと、それだけで良い気持ちになりますし、尊敬の念を抱きます。せっかく日本語ネイティブとして生まれたのだから、正しい日本語を話しませんか?
 
 では。
 
 
 
 
 

トビタテ留学 良い計画にする為に

Moimoi.

どうも、Taichiです。

 

2017年2月12日現在、トビタテ7期が募集中で締め切りが3月3日までです。

あなたが応募しようとしているものの締め切りはいつですか?

準備は早くするに越したことはありません。

今日はその準備の話。

 

トビタテ最初の関門である一次審査、ここで落とされる人は少なくありません。
とはいえ、準備さえすれば難しくはないと思います。どういう風に準備すればいいかを解説していきます!

 

 

まず始めに一次審査とは、専門家による計画の審査です。

各分野の専門家が計画を見て、実現不可能なもの、あるいは出資するにふさわしくないものを弾き飛ばしていきます。

僕の場合は木造建築ですから、建築の専門家が審査したはずです。

専門性の高い計画の場合、ここでちゃんと詰めておかないと落とされる可能性が高いです。

 

その次にトビタテで重視されていることは何かを理解しておかなくてはなりません。

そしてそれはズバリ

やる気と

実現可能性と

トビタテがあなたに出資するメリットです。

 

やる気とは即ち、あなたがどうなりたいか、どうありたいかです。

何をしたいかだけでは弱いです。「で、それを実行してどうするの?」という質問が飛んできてもホームランで打ち返せるくらい、自分の将来の展望が見えてなければ、十分とは言えません。

なかなか難しいですが、1人で考えて決まるものではないと思うので、本を読んだり人と話したりして、どうありたいのかを考えましょう。

 

実現可能性とはそのままの意味です。お金は援助してもらうわけですから、それ以外のこと。

例えば受け入れ先機関の信頼性とか、実践活動を実現する為に具体的にどう動くかとか。もし計画が狂った場合のバックアッププランも必要不可欠です。「予想外のことが起きたので何もせずに帰ってきました」となっては、出資する側からしたら金をドブに捨てたようなものです。

 

出資するメリットとは、「私の留学はこんな風に人の役に立ちます」と分かりやすくアピールすることです。

直接人を救うプロジェクトもあれば、そうでない基礎研究などもあるでしょうが、前者が有利で後者が不利なんてことはありません。ここでも、自分がどういう風に人の役に立ちたいのか、それを自分でハッキリイメージ出来ているかが大切です。

 

 

結局、自分の計画に自信が持てなければ通るはずありませんから、将来像をハッキリさせることが一番の近道だと思っています。小手先のテクニックじゃない。
「トビタテを目的」とした計画は例外なく弾かれるでしょう。トビタテからお金をもらって、留学した先に何があるのか。そこがハッキリ見えるような計画でなければいけません。

ここまで読んだ方は「一体どれくらいの準備期間が必要なんだ…」という疑問が浮かんでいるかと思います。
僕は大体2ヶ月ほど掛けました。とにかくダメダメな状態の計画書をなるべく早く作って、いろんな人に見せて突っ込まれて議論して考え直してまた作り直す。そのサイクルを重ねれば重ねるほど良い計画になるんではないかと思います。

 

では。