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Wood Program / 北欧の国フィンランドで木造建築

Moimoi. どうも、Taichiです。 森と湖の国ことフィンランドから、建築やデザイン、留学、教育など幅広い分野に首を突っ込んでいきます。

林業ツアー in 東吉野町&川上村

Moi.

どうも、Taichiです。

 

奈良県は吉野へ、林業ツアーに行ってきました。

同行は二人。

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もともと吉野とは縁があって何度も訪れていました。吉野といえば桜ですが、桜を見に行ったことは一度しかなく、製材所や工場などの見学ばかりです。

今回も御多分に洩れず、桜ではなくスギやヒノキを見に行きました。4月の下旬、多分観光地では桜が綺麗だったんだろうな…。

 

 

 

まずは東吉野村へ行き、大前銘木店の大前さんに銘木の倉庫や山仕事の様子を見せてもらいました。大前さんは一人で山の手入れ、伐採、搬出、販売をしているスーパーおじいちゃん。御歳68。ひょろっと見えるのに筋肉ムキムキ、その辺の大学生でも腕相撲では勝てないレベル。自然で身につく筋肉は違うなぁ。

 

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林業は息の長い仕事で、植樹から伐採の1サイクルがなんと60年から80年。今切っている木は大前さんのおじいさんが残してくれた木々だそうです。

木を伐採する時期は決まって冬。春や夏に伐採してしまうと、虫に食われたり、腐りやすい木になってしまいます。原因は中の栄養分。 

 

今は4月。伐採を終え、乾燥しておいた材木を山から搬出し、製材所や倉庫へ運んでいきます。搬出はヘリか手出し。ヘリで出す分は一週間前に全部終わったそうな。見たかったな。

 

ヘリで出すのは傷がついてはいけない高級木材などで、床の間などに使われるものです。いわゆる銘木。製材せずにそのまま使います。今回搬出していくのは通常の材木。製材して整え、柱などに使います。

この山には林道がないので、搬出に大掛かりな林業機械が使えません。麓までワイヤーで引きずったり、滑り落としたりして運びます。かなりの重労働+非効率さ、でも急峻な地形ゆえ仕方ないのです。

 

 

一見普通に移動しているように見えますが、あたりは平坦なんてまるでない、すごく急な斜面です。いつ転げ落ちるかわからない恐怖と戦いながら撮影していました。

 

 

 

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 樹齢30~40年ほどのスギやヒノキが立ち並び、風に揺らめく様子は美しく、よく手入れが行き届いた山ほど光が燦々と降り注ぎます。

 

吉野林業は500年の歴史があり、最も古い林業地とも言われています。その特徴は密植。通常なら3000本の苗木を植える面積に、なんと10000本もの苗を植え付け、その後徐々に間伐を繰り返します。超密植の理由は光。ひしめき合った木々はそれぞれの葉っぱで空を覆い尽くし、あたりは暗くなります。木にとって光は命。なんとかして隣の木より光を獲得しようと、上へ上へと伸びてゆくのです。そのため、吉野のスギ、ヒノキは他の産地よりもまっすぐ、一定の太さで育ちます。

 

そんな美しい山と木々を誇りに、大前さんは毎日山仕事に勤しむのでした。

 

この後は川上村の樽丸職人を訪ねます。それは次の記事で。

では。